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(81)旧市街の火災と陰謀論

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シリアの首都ダマスカスの旧市街にある商店街。4月の火災はこの近くで起きた=2015年11月23日、秋山信一撮影
シリアの首都ダマスカスの旧市街にある商店街。4月の火災はこの近くで起きた=2015年11月23日、秋山信一撮影

 今年4月23日、シリアの首都ダマスカスは大火事とともに朝を迎えた。火は旧市街の歴史的な商店群を巻き込み、消火に約10時間かかった。19世紀後半に開業したシリア初の銀行の建物も焼けた。警察・消防当局の初期捜査によると、火災は漏電が原因だった可能性が高い。しかし政府と反体制派による内戦が続くシリアでは、火災の原因さえ政争の種になった。

 反体制派は早速、「政府の陰謀だ」と訴えた。火災現場の近くには、イスラム教シーア派の巡礼地がある。シーア派国家イランが内戦で政府側を強力に支援していることから、反体制派は「イランの要請に基づいて巡礼地の周りに『安全地帯』を作るため、周辺の商店に放火し、焼け跡の土地を接収するのが目的だ」と主張した。

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