特集

第79期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が初挑戦する第79期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

特集一覧

将棋

第74期名人戦七番勝負 挑戦者・佐藤天彦八段−羽生善治名人 第2局の14

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

ついに双方1分将棋 観戦記・上地隆蔵

 午後9時を過ぎ、いよいよ「均衡の美」も崩れるはずだが、あまりにも僅差の終盤戦。筆者はどちらが勝つか、予想がつかなかった。佐藤はすでに1分将棋、羽生にしても残り4分。抜きんでた終盤力を誇る両者でも、満点で指しこなすのは厳しく、もう「指運の世界」だと感じた。羽生は眉間(みけん)にしわを寄せ、鬼の形相だった。佐藤は右肩を怒らせ、鋭い視線を盤上に落としている。勝負の熱気が、静寂な対局室を支配した。

 徹底してしのぎに回っていた羽生が[後]5九馬。細い2本の指で滑らし、深く突っ込んだ。佐藤は[先]9八玉と奥の手で対抗した。手を稼ぐ、早逃げの手筋だ。ここでついに双方1分将棋。羽生は[後]7七桂成と銀を取り、震え気味の手つきで[後]5八歩成とゲタを預けた。

この記事は有料記事です。

残り334文字(全文677文字)

【第79期名人戦】

時系列で見る

あわせて読みたい

注目の特集