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ワールド・トレジャー

特派員が選ぶ私の世界遺産 晋州城(韓国・晋州市) 大河に散った伝説の花

崖の上にそびえ立つ晋州城のシンボル「矗石楼」から南江を見下ろす=慶尚北道晋州市で、大貫智子撮影

 「壬辰倭乱(イムジンウェラン)」という言葉を韓国に来て何度聞いただろう。豊臣秀吉が朝鮮出兵を命じて続いた戦い「文禄・慶長の役」(1592〜98年)を韓国ではこう呼ぶ。日本は近代に朝鮮半島を植民地支配する前にも、領土拡大を狙って侵略したと、韓国人が引き合いに出す代表例だ。この戦いのヒーローは日本でも知られる李舜臣(イスンシン)将軍。ソウルの中心、光化門(クァンファムン)の大通りには、高さ約7メートルの巨大な銅像が鎮座している。2014年夏には、李将軍が豊臣軍を撃沈する様を描いた映画「鳴梁(ミョンリャン)」が大ヒットし、過去最高の観客動員数約1700万人を記録した。

 これに匹敵する「英雄」として語り継がれている女性が論介(ノンゲ)だ。豊臣軍の武将を道連れに城の下を流れる川に身を投げたという。公式な記録は一切なく、実在したか疑う説もあるが、韓国では伝承されてきた。この物語を耳にした時、悲恋の心中話ではないかと思った。結ばれることのない敵将とせめて最期をともにしたかった、という切ないストーリーではないかと。

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