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クローズアップ2016

軍事研究の指針未整備 「軍民両用」戸惑う大学

 国内の主要大学の6割以上が、軍事研究を禁止・制限する決まりを設けていないことが分かった。政府が安全保障を名目にした大学での「デュアルユース(軍民両用)研究」の推進を鮮明にする中、大学側の体制整備は立ち遅れている。科学技術の発展で「軍民」の線引きは難しさを増しており、大学にも研究者にも戸惑いが広がる。【千葉紀和】

 日本では戦後、大学や公的研究機関は、防衛分野の研究開発と一線を画してきた。ところが、第2次安倍政権の発足後、デュアルユース研究の推進が加速。従来、限られた企業や大学、研究機関との共同研究や委託研究で技術開発をしてきた防衛省も昨年度、公募によって選んだ研究者に直接資金を出す制度を始めた。大学が触れずにきた「軍事研究問題」に向き合わざるを得なくなってきた。

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