長崎被爆体験者

控訴審敗訴に原告は「血も涙もない」

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 長崎原爆投下時に、国が指定した「被爆地域」の外側にいたため被爆者健康手帳が取得できない「被爆体験者」第1陣388人(うち47人が提訴後に死亡)が、手帳の交付などを国と長崎市、長崎県に求めた訴訟の控訴審判決が、23日、福岡高裁であった。佐藤明裁判長は「健康被害があった証拠は見いだせない」とし、原告側の全面敗訴だった1審・長崎地裁判決を支持し、控訴を棄却した。福岡市中央区の福岡高裁前で原告弁護団の弁護士が「不当判決」の垂れ幕を掲げると、逆転勝訴を期待して長崎から駆け付けた原告は「血も涙もない」と怒りで体を震わせた。

 原告の一人、長崎市の谷山勇さん(74)は「姉は被爆者と認められたのに、私だけが認められないのはおかしい」と憤った。2月に長崎地裁であった第2陣訴訟の判決で、一緒に原爆に遭った姉の下川静子さん(82)は手帳交付が認められたのに、谷山さんは認められなかった。

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