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「音楽が大好きなことでは誰にも負けないと思う。まいったなあ、と思う時でも音楽を聴かないことはありません」=東京都渋谷区のスタジオで2016年4月22日、内藤絵美撮影

経験から得た財産、後進に届ける喜び

 窓から差し込む初夏の日差しを浴びながら、無心にギターを奏でる。東京都内のスタジオで見せた繊細で物憂げな表情は、ファンの少女たちにもみくちゃにされた約40年前と変わらない。だが、「僕はただ歌いたいだけだった。アイドルとは呼ばれたくなくて」。苦い思いをふっと漏らす。

 音楽好きの家庭に育ち、小学5年から各地ののど自慢大会に出場。美しいボーイソプラノで数々の賞を受け、「気付いた時は歌手になりたいと思っていた」。故美空ひばりさんが大好きで、「リンゴ追分」などを手掛けた作曲家、故米山正夫さんが審査員を務めるオーディションを探し、何度も足を運んだ。ついに認められ、13歳で上京。しかし、その2週間後、米山さんの前で歌う直前に変声期が訪れた。せっかくのチャンスに、自慢の声は出なかった。

 「デビューの話は一瞬で消えました。未来も過去もなくなったっていうか……」。中学2年で直面した人生の…

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