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鬼平を歩く

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江戸・東京今昔/32 遊楽の新開地 門前仲町 飲食街の名残、随所 /東京

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富岡八幡宮東側の堀跡「八幡堀遊歩道」に架かる八幡橋。国の重要文化財に指定されている
富岡八幡宮東側の堀跡「八幡堀遊歩道」に架かる八幡橋。国の重要文化財に指定されている

 地下鉄東西線門前仲町駅の南、大横川に架かる巴橋。この橋の東側に江戸時代、船着き場があった。1830年代に刊行された「江戸名所図会」の富岡八幡宮には、参詣客を乗せた屋根船でにぎわう船着き場と境内、本殿が描かれている。

 「密偵・小房(こぶさ)の粂八(くめはち)が亭主におさまっている、深川石島町の船宿〔鶴や〕で昼餉(ひるげ)をすませた長谷川平蔵は、久しぶりで富岡八幡宮へ参詣しようとおもいたった」

 時代小説「鬼平犯科帳」(池波正太郎著、文春文庫)第13巻第5話「春雪」では、火付盗賊改方長官、長谷川平蔵は粂八が操る舟で船着き場に降り立つ。平蔵はここからまっすぐ続く参道と鳥居を眺めるのだが、今は船着き場があったあたりに立つと、建ち並ぶ飲食店しか見えない。

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