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経済観測

輸出は増えたものの=資源・食糧問題研究所代表 柴田明夫

 「農家の手取りは増えていない」。今年2月に新潟県を訪れた時の、ある農家の言葉だ。農産物の輸出が増えている割には、農家の収入増にはなっていないというのだ。

 農林水産省は3月、2015年の農林水産物・食品の輸出額が7451億円で前年の6117億円から21・8%増加し、3年連続で過去最高を更新したと発表した。同省は13年にそれまで5000億円前後で頭打ちにあった農林水産物・食品の輸出額を「20年に1兆円」、その中間目標として「16年に7000億円」に拡大するとしていた。今回の発表は、中間目標を1年前倒しで達成したことになる。

 この背景には、政府が農林水産業を成長産業と位置付け、重点品目ごとに数値目標を設定し輸出戦略を進めて…

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