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農作物を荒らす特定外来生物のアライグマの捕獲数が、近畿2府4県で急増していることが各府県のまとめで分かった。2004年度は約1100頭だったが、14年度には約1万1700頭と10倍を超え、農業被害は約1億4200万円に上った。数を減らす有効な手段がなく、自治体や農家は頭を抱えている。
アライグマは北米が原産。環境省などによると、1977年にテレビアニメ「あらいぐまラスカル」が放映されて人気が高まり、ペットとして盛んに輸入された。気性は荒々しく、成長してから逃げ出したり、捨てられたりして野生化が進んだとみられる。
大阪府動物愛護畜産課によると、国内には天敵がいない。繁殖力が強く寿命は5年程度で、毎年春に3〜6頭ぐらいの子を産む。甘い物が好きで、大阪府内ではスイカ、ブドウ、トウモロコシなどが食い荒らされている。
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