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時代の風

核廃絶と日本の役割=元総務相・増田寛也

増田寛也元総務相=中村藍撮影

国際世論づくり主導を

 この1カ月の報道をふり返ると、失われた時の長さの前で立ちすくむような出来事ばかりが並んでいる。

 「何(いず)れの日か 是(こ)れ帰年ならん」(杜甫)

 遠く離れた地での望郷の切なる思いが人の心を打つ。ハンセン病で強制収容された人たちも、同じような思いで日々を過ごしたのか。患者への偏見と差別は90年にわたる隔離政策として続き、司法さえもその例外ではなかったが、最高裁は先月、「患者の人格と尊厳を傷つけた」と謝罪した。政府と国会が謝罪してから15年がたつ。遅きに失したといえよう。「法の番人」さえ間違いを犯し、人権を踏みにじったという事実が消えることはない。過ちを直視し、人権侵害防止に取り組まなければならない。

 筆者は岩手県知事時代の2001年7月、宮城県登米市にある療養所、東北新生園で暮らす岩手県出身者をお訪ねした。長年続いた県行政の誤りを認め謝罪するという、在任中で最も重い仕事だった。お会いした方が皆穏やかに話されたのを、今でも思い出す。

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