「1本10円」をうたい文句に1979年に発売し、今では年間約6億本を出荷する「やおきん」(本社・東京都墨田区)の「うまい棒」。濃い味付けや多様なパッケージも人気の駄菓子界のロングセラーは「いろいろ意見は出たが、『棒状でうまいんだから、うまい棒でいいんじゃないか』と素直に決まったそうです」(広報担当)と名称決定の理由もシンプルだ。
70年代の駄菓子業界は、うまい棒の素材でもあるトウモロコシの粉末を熱と圧力でふくらませる機械が広まり、商品の開発競争が起きていた。他社と差別化を図るため、スナックを筒状に延ばして空洞を作ることで、サクッとした食感とムラのない味付けを生み出した。縦方向からの圧力に強いつくりで、大量輸送時の商品破損も防いだ。駄菓子屋の店頭に梱包(こんぽう)されない商品が並んだ時代に湿気を防ぐため1本ずつ袋詰めした点…
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