加藤旭さん
16歳の作曲家、CD残し逝く 脳腫瘍と闘い
- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷

10歳までに約480曲を作曲し、脳腫瘍と闘ってきた高校2年の加藤旭(あさひ)さん(16)=神奈川県鎌倉市=が今月20日、亡くなった。主治医の余命宣告を超えた昨夏以降、家族や友人のほか、音楽でつながった多くの人に支えられてきた。闘病中に作曲した作品を収録した2作目のCD「光のみずうみ」の完成を待って旅立った。
4歳から作曲を始めた旭さんは13歳で脳腫瘍を発症し、徐々に光を失い、立てなくなった。「自分の曲を何かに役立てたい」との願いを受け、旭さんに音楽を教えたピアニストで昭和音楽大教授の三谷温さん(56)らの力を借り、家族が昨年5月、幼少時の作品を収録したCDを完成させた。その前月、主治医は余命を「長くて3カ月」と告げていた。
この記事は有料記事です。
残り567文字(全文883文字)