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SUNDAY LIBRARY

池内 紀・評『「おじぎ」の日本文化』神崎宣武・著

◆『「おじぎ」の日本文化』神崎宣武・著(角川ソフィア文庫/税抜き880円)

 日本人はおじぎが好きである。握手し合って、その上でおじぎをしている。電話の相手にも、おじぎをする。「起立、礼!」わが学んだ中学校では、毎時間ごと、おじぎで授業が始まった。高校野球は、おじぎで始まって、おじぎで終わる。開店時刻のデパートやスーパーは、店員こぞっておじぎで迎えてくれる。

 江戸時代には、小笠原流、伊勢流二つの礼儀作法の権威があって、実践のコーチ役を高家(こうけ)といった。時と場合につきものの坐(すわ)る、立つ、歩く、おじぎの仕方をコーチする。吉良(きら)というコーチにいびられたと言って、レッキとした五万石の大名が刃傷に及んだ。まこと日本は礼の国である。

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