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私の社会保障論 奨学金という名のローン=中央大教授・山田昌弘

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山田昌弘・中央大学教授
山田昌弘・中央大学教授

 日本では、経済的困難などの理由で奨学金をもらう学生が増えている、という話をアメリカの大学教授の友人にしたら、けげんな顔をされた。なぜそれが問題なのか、と。

 若年層の所得がのびず、卒業後、奨学金の返済が困難になる若者も増えていると説明すると、今度は「おまえの言っている奨学金(スカラシップ)というのは、教育ローン、つまり借金なのでは」と言われてしまった。

 アメリカで「スカラシップ」といえば通常、成績優秀者に対して、学業に専念してもらうために給付される返済不要なものをいう。一方、卒業後、返済しなければならないものは「教育ローン」、つまり借金であると意識される。

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