米国

原発離れが加速 「シェール革命」で押され… 

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廃炉計画・建設中の米原子力発電所
廃炉計画・建設中の米原子力発電所

建設構想、半数は頓挫

 【ワシントン清水憲司】米国の電力業界で、原子力離れの動きが続いている。電力大手エクセロンは2日、赤字に陥った原子力発電所を閉鎖し、原子炉3基を廃炉にすると発表した。「シェール革命」で安価になったガス火力発電や再生可能エネルギーに価格面で押されているためで、米原子力業界によると、政府支援の強化がなければ今後10年以内に15〜20基が廃炉になる可能性があるという。

 エクセロンは、いずれも中西部イリノイ州にあるクリントン原発の原子炉1基を2017年6月に、クアド・シティーズ原発の2基を18年6月に廃炉にする。ともに運転認可が切れるまで10年以上を残しており、老朽化ではなく、政府支援で最近10年で発電能力が1・4倍に増えた風力など再生可能エネルギーや安価になったガス火力との競争が激しくなったことが原因だ。クレイン最高経営責任者(CEO)は「6年間で8億ドル(約…

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