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被災地を神奈川に重ねて/上 単身高齢者襲った激震 隣人に背負われ避難 地域との関係づくり奏功 /神奈川

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「渡辺さん(左)が近くにおってよかった」と話す堂森さん=熊本市中央区で
「渡辺さん(左)が近くにおってよかった」と話す堂森さん=熊本市中央区で

 「渡辺さんがおらんかったら死んでたばい」。熊本市中央区の介護施設で、堂森芳子さん(85)は介護士の渡辺奈央さん(41)の手を握りしめ、ぽろぽろと涙を流した。「なーんも、そんなことなか。ばあちゃんが頑張って逃げたんたい」。渡辺さんは、優しい笑みを向けた。

 夫に先立たれた堂森さんは、市内の11階建てマンションの8階で1人暮らしをしていた。4月14日午後9時半ごろ、寝る支度をしようとベッドに腰掛けた途端、大きく体が揺さぶられた。「怖い、怖い」。本棚など家具が倒れる中、震える体を必死に縮こまらせた。

 同じマンションの11階に家族と住む渡辺さんは、次々と住民らが外に避難する中、顔見知りの堂森さんがいないことに気付く。「足腰も弱い堂森さんは、エレベーターが止まったけん逃げられん」。すぐさま8階まで、階段を駆け上がった。

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