【台北・鈴木玲子】天安門事件から27年となった4日夜、香港の中心部にあるビクトリア公園で犠牲者を追悼する恒例の集会が開かれた。一方、主催の民主派団体と共に活動してきた香港大など複数の学生団体は、別の場所で記念行事を開き、民主派の分裂様相がより鮮明になった。
集会では、参加者がろうそくを手にし、犠牲者に黙とうをささげた。また事件を「暴乱」と位置づける中国政府に、事件の再評価に取り組むよう訴えた。
従来の民主派は、中国全体の民主化を目指してきた。だが、香港では2014年の民主的な選挙制度を求める大規模デモをきっかけに、香港人意識を強める若者らを中心に、中国よりも香港の民主化実現を目指す動きが活発化している。追悼集会から離脱した学生団体は、集会は形骸化していると批判。民主派内部の対立がさらに深まる可能性がある。
この記事は有料記事です。
残り219文字(全文577文字)
毎時01分更新
日本と韓国は、葛藤を乗り越えられないまま、2021年の歩み…
新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言の再発令を受け、…
終息が見えない新型コロナウイルスについて、菅義偉首相ら政府…