熊本地震

町工場の灯、消さぬ…溶解炉を「低額」購入

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地震で破損した溶解炉を前に思いを語る原田社長=熊本県嘉島町で2016年5月27日、柿崎誠撮影
地震で破損した溶解炉を前に思いを語る原田社長=熊本県嘉島町で2016年5月27日、柿崎誠撮影

嘉島の鋳物工場 東大阪市のメーカーから温かい提案

 熊本地震で大きな被害を受けた中小企業が、再起に向けて立ち上がろうとしている。熊本県嘉島(かしま)町の鋳物工場は会社の「命」である溶解炉が損壊。一時は絶望的な状況だったが、メーカーから無償提供の提案を受け、危機を脱するめどが立った。工場が使用できなくなった熊本市のメーカーは、同県益城(ましき)町に「引っ越し」。被災を免れた機器を使って生産を再開した。経営者は、ものづくりの伝統や社員の雇用を守ろうと奔走している。

 「このキューポラ(溶解炉)は会社の命です」。嘉島町の鋳物工場「原田鋳造所」の原田万稔(かずとし)社長(45)は高さ約9メートル、重さ約1トンの赤茶けた溶解炉を見上げた。工場は50年以上の歴史があり、社員数は10人。船舶用のエンジンの部品などを製造してきた。

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