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平和をたずねて

核の傷痕 続・医師の診た記録/21 放射能の完全犯罪を許すな=広岩近広

 「フグ一尾に水一石」と言われる。フグの内臓は猛毒を持っているので、それらを取り除いたうえで水一石(180リットル)を使って洗い流さなければいけない、という伝承である。フグはもともと毒を持っていると思っていたが、そうではなかった。「未来の福島こども基金」の代表として支援活動を続ける小児科医の黒部信一さんは、こう説明する。

 「フグの毒は海水中の毒が、フグのえらを通過して肝臓や卵巣に集まり濃縮されるのです。毒キノコも同じで、土中の毒を集積するのです。放射性物質も自然の食循環のなかで濃縮されていきます。たとえば核実験が頻繁に行われていたとき、カナダの先住民イヌイットが被ばくしています。偏西風に乗って飛んできた核物質の粒子が雨や雪で地上に落下し、その水を苔(こけ)や樹木が吸い込み、その苔や葉を食べたトナカイをイヌイットが…

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