メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

演劇づくし

別役実物語 地域と方言の力への開眼

1995年1月、ピッコロシアターで舞台「風の中の街」のけいこを見る別役実(前列左端)と演出の藤原新平(同中央)。後列左端は当時ピッコロ劇団代表の秋浜悟史

 別役が育った旧満州(現中国東北部)で使われていた日本語は「一番平均的な標準語」。敗戦で日本列島に引き揚げた別役は故郷を失い、残ったのは無味乾燥な言葉だけだった。劇団自由舞台の先輩である秋浜悟史や同年代の清水邦夫らの劇作家は地域性豊かなせりふを駆使したが、別役はそうした土着の言葉を持たなかった。

 デビュー時、重鎮の劇作家、田中千禾夫(ちかお)から「別役の舞台は無調音で、調べがない」と指摘された。だが、登場人物の背景から意味を消し去る不条理劇には、むしろ無味乾燥な言語がはまった。

 時代も味方する。「1960年代から80年ごろにかけて、言葉はどんどん日常用語になっていった。自分の…

この記事は有料記事です。

残り1017文字(全文1308文字)

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 加藤浩次さんと吉本、平行線 大崎会長「持ち帰らせてくれ」
  2. 1代限り性風俗店許可 死亡隠し営業続ける 風営法違反容疑で逮捕
  3. 近畿、北陸、四国、九州で梅雨明け
  4. 山田太郎票515票を山本太郎票に 職員思い込みで富士宮市選管集計ミス
  5. 清水圭、吉本社長・岡本氏に恫喝された過去告白「話を聞かずいきなり…私の時と全く同じ」(スポニチ)

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです