連載 コトバ解説 毎日新聞デジタルの「コトバ解説」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。 連載一覧 コトバ解説 「義援金」と「支援金」の違い 2016年6月14日 09時52分(最終更新 6月14日 09時52分) 30文字 Twitter Facebook はてなブックマーク メール リンク 印刷 「義援金」と「支援金」の違い 熊本城修復のため寄付するにはどちらがいい? 分配先も考えよう 虎鉄「お役に立ちたい!」 虎鉄「熊本地震から2カ月。復興にはまだ時間がかかりそうですな」 ケビン「ソウデスネ。まだまだ、支援が必要だと思いマス」 虎鉄「私もお役に立ちたいですぞ!」 ケビン「ボランティアでも、寄付でもいろいろ貢献できることはアリマスネ」 虎鉄「ええ!そこで私は寄付することにしましたぞ。でも……」 ケビン「ドウシタノ?」 虎鉄「よくよく見ていると、『義援金』と『支援金』があるんですな。何が違うんですか?」 ケビン「なるほど。確かにそこは正確に理解した方がイイデスネ!解説イタシマース!」 さて、今回は「義援金」と「支援金」の違いを解説していきましょう。 災害の被災者支援や復興支援などに使われる寄付金のことですね。お金が配られる対象が異なるようです。 「義援金」は、被災者に直接、配られるお金のこと。赤十字やテレビ局、自治体などが寄付を募ります。そこで集まった「義援金」は配分委員会を通じて被災者に配られます。被災状況を確認し、なるべく公平に被災者にお金を届けますので時間がかかります。 それに対して「支援金」は、被災地での救命活動、復旧活動などを行うNGOやNPOなどに配られるお金です。被災者を支援する側のために使われるということですね。 活動する団体に直接寄付するというのが一般的ですが、被災自治体が「支援金」を集めるケースもあります。熊本地震では、熊本市が「熊本城災害復旧支援金」の寄付を募っています。地震で大きな被害を受けた熊本城を修復再建するための資金になるのです。 ケビン「熊本城の修復再建には、専門家や企業が関わることにナリマスガ、その全員がボランティアというわけにはイキマセンヨネ」 虎鉄「『支援金』にしますぞ!」 虎鉄「今回は『支援金』として寄付したいと思いますぞ!」 ケビン「それもいいと思いマス!」 虎鉄「そして次回は『義援金』を!」 ケビン「素晴らしいデスネ!僕も見習いマス!」 では、今回のまとめです。 「義援金」は、被災者に配分されるお金。 「支援金」は、復興支援団体などに配分されるお金。 次の記事 「フェンシング」と「剣道」の違い 前の記事 「消防士」と「消防団員」の違い 次に読みたい 熊本地震の巻 激甚災害とはの巻 「寄付」と「チャリティー」の違い 被災を証明する手続きの巻 関連する特集・連載など 連載 コトバ解説 毎日新聞デジタルの「コトバ解説」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。