メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

SUNDAY LIBRARY

木村 衣有子・評『毎日のお味噌汁』平山由香・著

◆『毎日のお味噌汁』平山由香・著(アノニマ・スタジオ/税抜き1500円)

 料理家の平山由香さんは「お味噌汁のために食材を買わない」というルールのもと、春夏秋冬、朝の一杯を作り続ける。151椀(わん)の味噌汁を写真とレシピで辿(たど)る『毎日のお味噌汁』の中で、特に感じ入り、読んだその日にやってみたのは「マグカップ味噌汁」だった。例えば、ある春の朝の一杯は、梅干し、塩昆布、乾燥わかめ、とろろ昆布、米味噌をマグカップに入れて熱湯を注ぎ、混ぜる、というもの。ひとり分だけこしらえるのが億劫(おつくう)、味噌汁とはそういう汁物だと思い込んでいた。しかしこれは、ひとり味噌汁にこそ向いている。どんなに狭い台所でも、いや、お湯さえあればどこでもできる。

 とはいえ、この本の肝は「アヴァンギャルド味噌汁」に違いない。チーズやアボカドを具に、オリーブオイルを吸い口にして、白味噌でまとめるのがこつだそうだ。他にも、蕎麦(そば)がきや鯖(さば)缶を入れてみるなど、大胆な工夫が満載だ。おいしいところに着地させるのはもちろん大事、でも、それ以前に楽しくなくちゃ、そんな軽やかな心持ちになる。

この記事は有料記事です。

残り456文字(全文943文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ORICON NEWS セクゾ松島聡、1年9ヶ月ぶり活動再開を発表 18年11月よりパニック障害の療養で休止

  2. 国は我々の死を待っているのか 「黒い雨」訴訟原告 怒りと落胆

  3. 宇都宮のコンビニで45歳刺され死亡 刺した男は自分も刺し負傷

  4. キャバクラ暴行死 未婚10代母、遠い自立 娘残し無念

  5. 「香港に自由を」 市民ら200人国会前でデモ 日本政府に適切な対応求める

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです