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斎藤環・評 『オープンダイアローグ』=ヤーコ・セイックラ、トム・エーリク・アーンキル著

 (日本評論社・2376円)

生物学主義に対する精神医療の「維新」

 オープンダイアローグ(以下OD)とは、フィンランド・西ラップランド地方において、1980年代から開発と実践が続けられてきた精神障害に対する治療的介入の技法である。薬物治療や入院治療をほとんど行うことなく、きわめて良好な治療成績を上げており、国際的にも注目されつつある。日本では2013年に同名の映画が公開されて話題となり、精神医療に限らない幅広い領域からの関心を集めつつある。

 本書は、ODの理論的主導者であるユヴァスキュラ大学のヤーコ・セイックラ教授らによる、最初のモノグラ…

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