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藤原帰一の映画愛

シリア・モナムール

 シリア。いまなお厳しい内戦が続き、死者が30万人、難民は400万人を超えると伝えられます。これは、暴力によって社会が破壊され、引き裂かれたシリアの現場報告です。

 現場報告という言葉は比喩ではありません。シリアの人々が、スマートフォンなどによって暴力の現場を撮影した映像をつなぎ合わせたのがこの作品だからです。監督のオサーマ・モハンメドは、シリアの町ラタキアに生まれ、カンヌ国際映画祭などで作品を発表してきましたが、シリアからパリに亡命した。そのパリでシリアから送られてきたイメージを編集したわけです。モハンメド監督は、これは1001人のシリア人、男性女性と私によるシリアの自画像であると述べています。

 最初から目を背けたくなるような酷(ひど)い映像が続きます。自由を求める民衆がデモをしていると、発砲される。壁を乗り越えようとすると空にヘリコプターが見えて、また銃声。聞こえるのは銃声、次の画面に映るのは死体。拷問や殺戮(さつりく)と死体に満たされた空間です。

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