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核の傷痕 続・医師の診た記録/23 危険性、確率の問題ではない=広岩近広

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 ポリオ(小児麻痺(まひ))はポリオウイルスに感染して起きる。生ポリオワクチンの導入によって発症は抑えられたものの、まれにポリオと同じ症状が出る。生ポリオワクチン反対運動の先頭に立ったのが、小児科医の黒部信一さんだった。

 在宅療養を支援している「すずしろ診療所」(東京都練馬区)の一室で、所長の黒部さんは明言した。

 「たとえば100万に1人の割合で患者が出るとしたら、官僚はリスクが低いと言うのではないでしょうか。しかし、臨床医にとって、被害者がたった1人でも自分の患者です。確率の問題ではありません。リスクが少しでもあれば、危険性があるのに、リスクが低いと言えば、安全であるかのような印象を与えるのは、無責任です」

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