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(84)内戦下のリゾート開発計画

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シリア北西部ラタキア県の沿岸から望む地中海=2016年4月18日、秋山信一撮影
シリア北西部ラタキア県の沿岸から望む地中海=2016年4月18日、秋山信一撮影

 シリア唯一の有人島として知られる地中海のアルワード島。4000年以上の歴史を持つ島は、5年以上に及ぶ内戦下で、戦火とは無縁だった。しかし、観光省が5月、突然、島のリゾート開発計画を打ち出したことから、論争の渦に巻き込まれた。

 アルワード島は西部タルトスから約2.5キロ沖合にあり、約1万人が暮らす小さな島だ。紀元前2000年以前から古代フェニキア人が交易拠点として植民したことで知られ、十字軍の活動拠点だった時代もある。古代の遺構は今日まで残っており、観光客を呼び込む魅力の一つとなっている。

 島の観光開発は2011年に内戦が始まる以前から計画されていたが、内戦の影響もあって具体化しなかった。だが、観光省などは5月、アルワード島の総合リゾート開発の計画を発表した。計画案では、外国人を呼び込むために港やヨットハーバー、ホテル、娯楽施設、工芸品の市場などを整備。さらに島の歴史の象徴として、古代フェニキア人が生命の象徴とみなしていた神話上の不死鳥(フェニックス)の像を作る計画も盛り込まれた。

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