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時代の風

少子化進展の不思議=総合研究大学院大副学長・長谷川眞理子

=望月亮一撮影

 日本の少子化はどんどん進行し、多くの人々が危惧している。1人の女性が一生の間に産む子の数である合計特殊出生率は、2015年は1・46になった。一時よりは上昇したものの、低い値であることに変わりはない。しかし、世界中どこの国でもみんな、少子化は起こっているのである。

 生物は元々、生き残る子どもの数を増やそうとする性質を備えているとするならば、少子化は生物学的には不思議な現象だ。特に、持てる資源が増えて全体としては豊かになっているのに、持つ子どもの数が減るというのはおかしいのではないか?

 少子化がなぜ起こるのかは、進化生物学の世界でも長らく謎とされてきた。しかし、人間という生物は、「最近の20万年」どころか、この100年ほどという短い期間に、自らエネルギー資源を開拓し、周囲の自然環境を激変させ、医療を発達させて死亡率を劇的に低下させてきた。こんなことをしている生物は他にないので、人間の繁殖戦略の説明は、他の生物の繁殖戦略と同じ枠内で考えられる部分と、そうでない部分があるに違いない…

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