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遠距離家族

遠距離家族のいま 子育て編 単身の父、家族と心つなぐには

子どもたちとゲームをして遊ぶ柿崎茂さん(中央)=長野市内で、倉田陶子撮影

 会社員人生を送るうえで珍しくない「父親の単身赴任」。家事や育児を積極的に担う男性が増えた現代、その意味合いは変化してきている。父と家族の心をつなぐ工夫とは。

 「パパ、行っちゃダメ!」。長野県職員の柿崎茂さん(38)は今年4月、東京都内の独立行政法人に出向し、都内で単身赴任を始めた。平日は仕事に集中し、毎週金曜の夜、新幹線で自宅のある長野市内へ帰る。月曜の早朝、長男(7)と長女(5)は目に涙をいっぱいためて東京へ出勤する父親の行く手をさえぎろうとする。「目の前で泣かれるのは正直つらかった」。県職員の妻(38)とは育児や家事を分担していた。「離れて暮らすことが子どもとの関係にどう影響するか不安だった」と話す。

 出向を打診された時点で「単身赴任が当たり前」という雰囲気だった。「自分の番が来た」と受け入れたが、週末に疲れ果てている妻の様子を見て、残された家族の大変さを痛感した。子どもと過ごす時間と妻が休息できる時間を確保するため、「週末は子ども最優先」。2人を連れて公園や博物館に出掛けたり、家の中でゲームをしたりして思いきり遊ぶ。入浴や寝かしつけもできるだけ引き受ける。妻は「子どもたちを連れ出してくれるので私もリラックスできて、気持ちのバランスがとれている」と感謝する。

 単身赴任をして3カ月、子どもたちは以前と変わらず学校での出来事、興味を持っていることなどいろんな話をしてくれる。「育ち盛りの子どもと一緒に過ごせるのは今だけ。今後は時差出勤など職場の制度を利用して、子どもとの時間をさらに確保したい」と話している。

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