連載

平和をたずねて

毎日新聞デジタルの「平和をたずねて」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

平和をたずねて

核の傷痕 続・医師の診た記録/25 「御用学者」にがく然=広岩近広

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 原発の立地する地方自治体に巨額の交付金を出す制度が電源開発促進税法などの「電源三法」である。1974年10月に施行され、財源の乏しい地方自治体は交付金を目当てに原発を受け入れてきた。

 「電源三法」が施行される7カ月前、日本原子力発電敦賀原発で作業した岩佐嘉寿幸(かずゆき)さんは、大阪大学付属病院で被ばくによる「放射線皮膚炎」と診断された。原発建設にやっきの政府が反発してきたため、岩佐さんは原子力損害賠償法による責任追及を求めて、日本原子力発電を相手取り損害賠償請求訴訟を大阪地裁に起こした。わが国初の原発被ばく裁判「岩佐訴訟」だった。

 提訴から7年に及んだ裁判の判決は81年3月にあり、大阪地裁は「障害を受ける線量を浴びていない」として、岩佐さんの請求を棄却した。大阪府松原市の阪南中央病院副院長の村田三郎さんはこう解説する。

この記事は有料記事です。

残り832文字(全文1198文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集