原発汚染土

再利用、偽装誘発の恐れ 有償引き取りも議論

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除染で出た汚染土で盛り土を造り放射線量を測る実証実験を年内にも始める「仮置き場」の敷地内には、黒いフレコンバッグが山積みにされている=福島県南相馬市小高区で2016年6月11日、土江洋範撮影
除染で出た汚染土で盛り土を造り放射線量を測る実証実験を年内にも始める「仮置き場」の敷地内には、黒いフレコンバッグが山積みにされている=福島県南相馬市小高区で2016年6月11日、土江洋範撮影

 東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土について環境省は、放射性セシウム濃度が1キロ当たり8000ベクレルを上限に道路の盛り土など公共工事で再利用する方針を正式決定したが、同省の非公開会合では農地の除染基準との整合性も課題となった。一方、公開会合では汚染土の再利用に「インセンティブ(特典)」が必要との議論も出ており、専門家は「偽装リサイクルの恐れがある」と指摘する。【日野行介】

 本来、原子炉等規制法は「原発解体で生じる金属などを安全に再利用できる基準」(クリアランスレベル)を100ベクレル以下と規定。これは国際放射線防護委員会が「健康リスクが無視できるレベル」として定めた基準「被ばく線量年間0.01ミリシーベルト」から導いた数値で、これを超えれば放射性廃棄物として地下埋設するよう定める。

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