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三浦 天紗子・評『フリーランス女医が教える 「名医」と「迷医」の見分け方』

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医療現場の内幕がわかれば医者選びも変わるはずs

◆『フリーランス女医が教える 「名医」と「迷医」の見分け方』筒井冨美・著(宝島社/税抜き1000円)

 「私、失敗しないので」は、人気テレビドラマシリーズ「ドクターX」のヒロイン大門未知子(米倉涼子)の名ゼリフ。腕利きのフリーランス外科医である未知子もカッコいいが、その片腕のようなフリーランス麻酔科医・城之内博美(内田有紀)も存在感があった。本書の著者は、そのフリーランス麻酔科医をリアルにやっている女医である。

 医療崩壊が叫ばれて久しい。中でも医師不足は深刻だ。人口千人あたりの医師数を示す臨床医密度は、OECD(経済協力開発機構)加盟国で日本はほぼ最下位。2004年から始まった「新医師臨床研修制度」、つまり、医大を卒業しても2年間は研修医としてあちこちの科を回る制度のせいで、研修医はマンパワーとして機能しておらず、厳しい勤務医の労働環境を嫌って、研修を終えた若手が大学病院に戻らない。しかも、ひと昔前なら…

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