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出光創業家の乱…「向きあってもらうの遅かった」

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出光興産の歴史
出光興産の歴史

 「昭和シェル石油とは企業風土が違う。合併に賛成できない」

 今年1月末、皇居を眼前に望む帝劇ビル(東京・丸の内)9階の出光美術館。国宝級コレクションが並ぶフロアの一角の館長室で、出光興産の月岡隆社長(65)と向かい合った館長の出光昭介氏(88)はこう切りだした。昭介氏は創業者、佐三氏の長男で第5代社長を務めた。隣には創業家の顧問弁護士で旧知の浜田卓二郎氏(元衆院議員)が控えていた。

 重苦しい空気の中、月岡社長は「エネルギー安定供給にもつながる。ご理解を」と頭を下げたが昭介氏は首を縦に振らない。館長室は9階、出光社長室は8階で「30秒もかからない距離」(昭介氏)。「これほど近くて遠いと思った時期はない」と昭介氏は話す。

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