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佐藤優・評 『スターリン批判 1953〜56年…』=和田春樹・著

 ◆『スターリン批判 1953〜56年−一人の独裁者の死が、いかに20世紀世界を揺り動かしたか』

 (作品社・3132円)

知識人の抵抗する姿描いた感動作

 強い知的衝撃を受けた。ロシア語による史料の徹底的な読み込みと、解釈を通じ、スターリン(1878〜53年)晩期から死を経て、フルシチョフをはじめとするスターリン派によるスターリン批判がどのように行われていくかを、重層的に解明した作品だ。

 まず、和田氏は、ソ連を「国家社会主義の体制」と位置づける。マルクス主義が想定する初期段階の共産主義社会としてのソ連という見方を取らない。そして、この特殊な国家の中枢部の権力闘争、外交(特にユーゴスラビア、ハンガリー、東ドイツ、ポーランド、中国、日本)との文脈の中でスターリン批判を見ていく。本書の主要な登場人物であるフルシチョフ、ベリヤ、モロトフ、ミコヤン、ブルガーニン、マレンコフなどは、そもそも…

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