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ドクター元ちゃん・がんになる

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やり直しきかない治療=金沢赤十字病院副院長・西村元一

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西村元一金沢赤十字病院副院長=望月亮一撮影
西村元一金沢赤十字病院副院長=望月亮一撮影

患者や家族、精神的負担重く

 昨年6月に手術を受け、集中治療室(ICU)で2週間過ごした後、私は一般病棟に戻ることができました。口からの食事が少し取れるようになると、自宅から近い金沢赤十字病院に転院しました。「徐々に職場復帰を考えよう」と思いながらの転院でした。しかし、8月末に腫瘍マーカー(体内にがんがあると増える血液中の物質)が再上昇したのです。陽電子放射断層撮影(PET)検査を受けると、リンパ節と肝臓に転移がありました。がんが分かったときから転移は覚悟していたので、「もう出たのか」と受け入れるしかありません。

 それから週5日の放射線治療と2〜3週間に1度の抗がん剤投与を約4カ月受けました。腫瘍マーカーは正常に近い数値まで低下しました。その安堵(あんど)もつかの間、今年2月に再び数値が上昇。PET検査で肝臓の別の場所に転移が発覚しました。進行性のがんでは転移は避けられません。放射線治療と抗がん剤治療を再開し、6月にその治療効果を確認しました。腫瘍マーカーは下がり、PET検査でも少なくとも大きな肝臓への転…

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