「世界で一番新しい国」南スーダンは9日、建国5年を迎えた。2年続いた内戦を経て今年4月に暫定政権が発足したが、8日も140人以上が死亡する戦闘が首都で発生。経済は著しく疲弊し、内戦再燃の懸念も浮上する。現状を報告する。【ジュバで小泉大士】
「インフレが急速に進み、深刻な影響が出ている。月給1000ドルが300ドルに減ったようなもの」。首都ジュバの国立ジュバ大のフィリップ・アポロ講師(44)がため息をつく。国立5大学の教授や講師は3カ月間給与が支払われず5月下旬にストを決行。先日ようやく受け取ったが、今月以降の見通しはない。「世界一」とされるインフレ率だが、基本給は据え置きだ。
南スーダンでは公務員給与の遅配が常態化し、ストの嵐が吹き荒れる。ジュバ大ではマイクが買えず、500人の学生に大声で授業をすることもある。
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