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詩歌の森へ

詩は待ってくれる=酒井佐忠

 海外生活の経験を生かした幅広い視野の文学批評で知られる水田宗子は、詩人としても活躍している。2013年にはスウェーデンのノーベル文学賞詩人のハリー・マッティンソンの平和を願う詩集『チカダ(蝉)』にちなんだ「チカダ賞」を受賞した。現在、城西大学理事長を務める水田の主な詩作品と評論などを集めた現代詩文庫『水田宗子詩集』(思潮社)が刊行された。やわらかなフェミニズムの視点と独自の漂泊の精神に基づき、生命の尊厳にみちた一巻である。

 1970年代の初期詩集『春の終りに』から、近作の『東京のサバス』まで、一貫するのは、若き日の米国生活から生まれたコスモポリタン的な感覚。イスラエルもポーランドも英国の都市も、そこに生きる女性の魂の在(あ)り処(か)が探られる。その上ですべての人に「詩は待っていてくれる」ことを願う。<詩は待っていてくれると/T・S・エリオットは言った/魂は待っていてくれるだろうか>(詩集『青い藻の海』から)

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