写真家・長島有里枝個展

女性の物語、縫い合わせ

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神戸の女性たちに思い出の古着をまとってもらい、新作を手がけた写真家の長島有里枝=神戸市中央区で、梅田麻衣子撮影
神戸の女性たちに思い出の古着をまとってもらい、新作を手がけた写真家の長島有里枝=神戸市中央区で、梅田麻衣子撮影

 写真家の長島有里枝(43)は1993年、家族のヌード写真でデビューした。以来、家族や女性を主題にした作品を発表してきた。神戸市中央区のデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)を会場にした長島の個展「縫うこと、着ること、語ること。」は、「母親」という役割を担った女性を巡る考察から生まれた。古着を縫い合わせた日よけ布「タープ」と、その古着を提供した女性たちのポートレートを中心に構成されている。

 「母は洋裁学校で学び、夢はパリでお針子になることだったんです」。長島が唐突に語り出す。この春、東京で新作展「家庭について」を開催。70歳の母と一緒に家族の古着でテントを縫い、実家の台所など日々の写真とともに展示した。「家は自分を守ってくれるけど、檻(おり)みたいに窮屈な空間でもある」と長島。10代の頃から反発してきたという専業主婦の母をもっと知ろうと、縫う行為を通じて同じ時間の共有を試みた。「母…

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