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あすへ懸ける虹

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日本語教室・春夏編/2 支え乏しい外国の子 「教育の場、夢与えんと」 /滋賀

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授業を見学する喜久川所長。「子どもには夢を与えないかん」が持論=滋賀県草津市草津1の日本語教室「虹」で、大澤重人撮影
授業を見学する喜久川所長。「子どもには夢を与えないかん」が持論=滋賀県草津市草津1の日本語教室「虹」で、大澤重人撮影

 <共生を考える 第2部>

 「おはよう。ママから電話いただいた。いつ移るの?」

 「5月から」

 「ママのビジネス? そう。ようやく勉強しようと燃えてきたのにねえ、残念。フィリピンへ帰るの? 愛知県? 頑張って中学校へ行こうね」

 4月末。草津市草津1の多文化共生支援センター(愛称・SHIPS)を訪ねたフィリピンの少女に、所長の喜久川修さん(66)が言葉を掛けた。少女は兄と大人の日本語教室に通っていた。

 仕事の事情は仕方ないが、親の勝手で母国と行ったり来たりし、母語も日本語も満足に話せない子もいる。「子どもが一番犠牲になるんですわ」。少女を見送り、普段は歯切れの良い喜久川さんの関西弁が曇る。

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