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『ハンセン病療養所に生きた女たち』=福西征子・著

 (昭和堂・2376円)

 著者はハンセン病専門医。国立ハンセン病療養所に35年間勤め、松丘保養園(青森市)の園長を最後に2012年に退官した。1909(明治42)年に始まった日本の療養所の歴史で、唯一の女性園長でもある。本書は、同園長として出会った女性入所者5人から、園内での生活や結婚、女性の立場、家族との交流などについて聞き取ったものだ。

 ハンセン病を巡っては、戦前戦後と続いた国の隔離政策によって社会に差別や偏見が植え付けられた。では、療養所の中はどうだったか。女性たちは「全くの男社会でした」と口をそろえる。「戦前は患者総代(園が任命した患者の代表)が『今度入って来る女はお前の嫁だ』などと男性の結婚相手を決めていました。入所者同士が自由に結婚相手を決められるようになったのは戦後です」との証言が象徴的だ。

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