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東京 和のたくみ

(4)畳職人――金井功さん 糸一本にこだわる

 厚さ5、6センチの畳を縫っていく手の動きは意外に速い。畳職人の金井功さん(40)は、鉄板入りの「手あて」をはめた右の手のひらを使い、長さ15センチほどの畳針を畳床(土台)に通していく。左手をセンサーのように使って畳床のわずかな凹凸を探り、右手で糸の強さなどを案配するため、機械で縫うより糸が緩まない。手縫いを極めれば、100年たっても型崩れしない畳ができるという。

 畳は、稲わらを敷き詰めた畳床を、い草を織った「畳表(たたみおもて)」で覆い、布製の「へり」を縫い付けて作る。畳表はい草農家が、土台は米農家から買った稲わらで畳床屋が作り、へりを含めたこれら三つの素材を組み合わせて仕上げるのが畳職人の仕事だ。

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