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三浦雅士・評 『シェイクスピア−人生劇場の達人』=河合祥一郎・著

 (中公新書・886円)

 名著である。語り口が素晴らしい。

 冒頭、蜷川幸雄演出の『タイタス・アンドロニカス』が二〇〇六年、ロイヤル・シェイクスピア劇団の主劇場で上演され絶賛されたことを紹介し、「もはやシェイクスピアはイギリス人だけのものではなく、日本人のものでもあり、世界中の演劇人の財産と見なされるようになった」と指摘する。シェイクスピア研究も、二十一世紀に入って英米中心ではなくなってきた、と。

 シェイクスピアのいったい何が世界中の人を惹(ひ)きつけるのか。本書はその問いへの答えだが、研究の現状紹介ではない。それをふまえたうえで、シェイクスピアの人と作品の魅力にまっすぐに入ってゆく。いまや世界のシェイクスピアだが、著者はそれをあくまでもイギリス・ルネサンスの一演劇人の生として具体的に描いてゆく。

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