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「芸の真髄」シリーズ 庶民の権利、作品の普遍性

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野村萬さん
野村萬さん

 能、狂言の名手が顔をそろえる「芸の真髄シリーズ」の第10回「能狂言の名人『幽玄の花』」が24日午後5時半、東京・国立劇場大劇場で催される。「清水」のシテをつとめる狂言方和泉流の野村萬(まん)に話を聞いた。

 シテの太郎冠者は、主(あるじ)から茶会に用いる水を汲(く)んでくるように命じられたのを迷惑に思い、鬼に襲われたと偽りを言って逃れようとする。ところが太郎冠者が捨てた秘蔵の桶(おけ)を主が取りに行くと言い出す。太郎冠者は鬼に成りすまして先回りする……。

 鬼に化けた太郎冠者は主に向かい、「太郎冠者に蚊帳を吊(つ)ってやれ」などと要求を突きつける。上演記録を16世紀にさかのぼれる曲だが、「その時代に庶民の太郎冠者が、おのれの権利を主張する作品が成立していたわけです」と萬は作品の普遍性を指摘する。

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