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平和をたずねて

核の傷痕 続・医師の診た記録/28 被爆者と症状酷似=広岩近広

 米軍により広島と長崎に原爆が落とされてから71年を迎える。阪南中央病院副院長の村田三郎さんは講演会の会場で、原爆と原発の放射線について質問を受けたとき、こう説明した。

 「原爆はストロンチウムや中性子線を出す核種が目立ち、福島の原発事故ではヨウ素やセシウムが多かったです。放射するガンマ線やベータ線は一緒なので、影響は変わりません。しかし、放射線の浴び方は異なります。原爆は一瞬のうちに浴びた他に残留放射線を浴び、さらに黒い雨などにより放射性降下物を吸い込んだ。原発事故は一瞬に浴びた線量としては比較的に少ないが、汚染が広がったとき、外部被ばくに加えて体に取り込んだ放射性物質による内部被ばくの影響を受けます。だから、放射線の人体に与える影響は、基本的には同じです」

 そのことは二つのアンケート結果が実証している。被爆40年に設立した「阪南中央病院被爆者実態調査実行委員会」は村田さんが代表となり、病院周辺の大阪府松原市や藤井寺市などで1233人から聞き取りを行った。福島県「双葉地方原発反対同盟」(石丸小四郎代表)が被ばく労働者を対象にした実態調査でも、村田さんは医師として積極的に協力した。注目されるのは種々の「自覚症状」が原爆被爆者と原発被ばく労働者に、ほぼ同…

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