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淀川・豪雨被害想定

「最大6万4000人が孤立」

大阪市中心部・梅田付近の堤防が決壊した場合

 国土交通省近畿地方整備局は3日、淀川流域の大雨で大阪市中心部・梅田付近の堤防が決壊した場合の被害想定を公表した。約7.2平方キロが水につかり、最大で6万4000人が孤立。市営地下鉄や、地下を通るJR、阪神、京阪、近鉄の延べ100駅が浸水するなど、公共交通機関やライフラインに大きな影響が出るとした。関係機関が集まる「大阪大規模都市水害対策検討会」で公表した。

     24時間あたり360ミリの大雨が大阪府枚方市の上流域に降り、大阪市北区の長柄橋付近の左岸堤防が決壊した場合の被害をシミュレーションした。大阪の1年間の降水量は1200〜1300ミリ程度。

     この結果、梅田周辺の広いエリアが水につかり、決壊から12時間後に浸水域が最大に。域内の住民12万人のうち最大で10人程度の死者が発生すると予想した。地上の排水には約60時間を要し、地下鉄の復旧には約3カ月かかると予測した。

     公共交通機関では、地下鉄各線に加え、JR東西線や京阪本線などの地下を通る路線の軌道が広範囲にわたって水没し、約391万人に影響する。

     地下街への影響を予測したところ、梅田では決壊の3時間後に浸水が始まり、12時間後に水でいっぱいになる。心斎橋も18時間後に水に沈むという結果が出た。難波の地下街は2メートル以上水につかるとする。

     一方、室戸台風(1934年)、伊勢湾台風(59年)クラスの巨大台風により大阪湾で高潮被害が発生した場合の地下街や鉄道の被害想定も公表した。約84.5平方キロが浸水し、最大で約64万2000人が孤立、域内の住民100万人のうち最大約380人が死亡すると予想した。梅田や心斎橋の地下街は水でつかり、23路線延べ141駅が浸水、約450万人に影響する。地下鉄の復旧には3カ月かかるとした。【大久保昂】

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