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「絵本のまちおこし」に取り組む司書 杉本和子さん /和歌山

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絵本の資料に囲まれた職場で奔走する杉本和子さん=和歌山県有田川町地域交流センターALECで、稲生陽撮影
絵本の資料に囲まれた職場で奔走する杉本和子さん=和歌山県有田川町地域交流センターALECで、稲生陽撮影

読み聞かせの効果実感 杉本和子さん(47)

 JR紀勢線藤並駅の駅構内に色とりどりの絵本が並ぶ「ちいさな駅美術館」がある有田川町。「絵本のまちおこし」を目指すその取り組みは、絵本作家や出版社の間で知られた存在だ。きっかけは、かつて金屋町(現有田川町)の図書館で、司書として企画した絵本の読み聞かせ活動だった。「年々大きな動きになって、自分たちも驚いている。でも地域住民全体に浸透しないと教育効果は出ない。まだまだ先は長い」と話す。

 元々は教員志望。大学で中世文学を専攻し、卒業後に故郷の金屋町に戻った。小中学校の講師を転々とした後、司書資格を生かして1995年に地元の「図書館」に入った。しかし、町唯一の図書施設は公民館の図書室。訪れる人は1日10人程度で、専門職員の司書は自分のみだった。「蔵書も少ないのに、取り組みは何もなかった。職員の地位も低く、図書館自体が軽く見られていた」。起爆剤として育児が一段落した2000年から絵本…

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