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毎日フォーラム・課長補佐時代

外務省経済局長・山野内勘二(58)

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山野内勘二氏
山野内勘二氏

内政と外交の葛藤を体感

昭和から平成になった1989年夏、私は日米経済関係を所掌する北米局北米第2課に発令されました。

当時、日米経済関係は大変緊張していました。日本はバブルの時代でしたが、米国では景気が後退し失業が深刻化し、財政と貿易で双子の赤字を抱えていました。対日貿易赤字は米国の対外赤字の7割を占め、米議会には多数の対日制裁法案が提出。共和党のジョージ・ブッシュ大統領は、対日経済政策の切り札として構造問題協議とスーパー301条という二つのアプローチを取って来ました。

日本政府として日米関係は極めて重要です。が、同時に構造改革と国内産業の強化も喫緊の課題です。対米折衝の対処方針を決めるためには、関係省庁が合議(あいぎ)して、最終的に政治の判断を仰ぎます。省庁間の調整はかんかんがくがくの論争を経て方針を固め対米折衝に臨みます。米側からの厳しい圧力を受ける一方、日本国内からは「対米追従」との批判を受けます。国会でも追及されていました。連日、明け方まで仕事し慢性的な睡…

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