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社説

野球・ソフト復活 五輪競技定着に努力を

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 2020年東京五輪で野球・ソフトボールが実施される。国際オリンピック委員会(IOC)の総会で08年北京大会以来3大会ぶりの復活が決まった。いずれも日本のメダルが期待される競技で、「国民的スポーツ」である野球は五輪でも多くの人の興味と関心を引き付けることは間違いないだろう。メダル獲得で東京大会の成功につなげたい。

 IOC総会では日本発祥の空手、若者に人気のあるスケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの実施も承認された。これら5競技を加え、東京大会では五輪史上最多の33競技が実施される予定だ。

 IOCのバッハ会長が主導した中長期改革「アジェンダ2020」によって開催都市が国内での人気や普及状況などを基に追加競技・種目を独自に提案できるようになった。東京大会組織委員会は、若者のスポーツ離れを懸念するIOCの意向にも配慮して競技を選定した。

 五輪入りを願っていた各競技団体からは歓迎と安堵(あんど)の声が上がった。野球は3年前、ソフトと統合団体「世界野球ソフトボール連盟(WBSC)」を設立し、復活に向けた活動を世界規模で展開してきた。

 代表チームはプロ選手を中心に編成される見込みで、日本野球機構(NPB)は五輪期間中、公式戦を中断して全面協力する方針だ。主会場はソフトと同じ横浜スタジアムが予定されている。既存の施設を利用することで経費を節減する狙いだ。

 ただし、喜んでばかりはいられない。野球とソフトが11年前、五輪での実施が保証されている「中核競技」から外されたのは、野球はメジャーリーガーの不参加、ソフトは普及度が問題とされたためだった。

 1980年代から、五輪を「世界最高の競技会」にすることを最重要課題に掲げ、プロの参加を促してきたIOCにとって、大リーグのトップ選手が参加しない野球は魅力に欠けると映る。WBSCとNPBの協力要請に対し、大リーグ側はシーズン中であることを理由に派遣には慎重な姿勢を崩していない。

 また、追加競技は総選手数の上限があるため野球はソフトとともに五輪の団体競技では例外的な6チームによる実施となる。半数がメダルを獲得することは「五輪の価値を下げる」との声もある。追加競技の実施は東京大会に限られ、24年大会以降の継続については白紙の状態だ。

 五輪は日本の野球少年にとって大きな目標になる。プロ組織がないソフトは五輪で実施されるかどうかが強化や普及を左右する。五輪で魅力をアピールし、野球・ソフトが「中核競技」として実施されるよう、関係者は力を尽くしてほしい。

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