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Features:ヒロシマから吹く風 被爆3世、9秒台へ駆ける 陸上・山県亮太(24)

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ヒロシマから吹く風 被爆3世、9秒台へ駆ける 陸上・山県亮太(24)

 <Features・リオ きょうの主役>

 リオデジャネイロ五輪が5日(日本時間6日)、開幕する。日本から見て地球の反対側で華やかな平和の祭典の開会が告げられるとき、約1万8000キロ離れた広島は71回目となる原爆の日を迎え、平和の祈りに包まれる。米国の合宿地でこの日を迎えた陸上男子短距離の山県(やまがた)亮太(24)=セイコーホールディングス=は広島市出身の被爆3世。「開会式と重なり、意識することは当然ある。広島は大切なふるさと。ずっと生まれ育ったことに感謝してきた」。時間と距離を超え、平和への思いがつながる。

 71年前の夏、山県の父方の曽祖父は爆心地にほど近い、今の平和記念公園の近くに住んでいた。爆発した原爆は、付近を数千度の熱で焼き、さらに秒速400メートルを超える猛烈な爆風などで一帯を破壊し尽くした。曽祖父は即死し、家も消えた。当時11歳だった祖父隆芳さん(82)は直撃こそ免れたが疎開先の厳島から市内に戻って、入市被爆している。今も山県は、広島に戻ると、曽祖父らの墓参を欠かさないという。

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