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ひと@あいち

八ツ面焼窯元・松田克己さん /愛知

松田克己さん

 「きらら」とは雲母のこと。西尾市の八ツ面山はかつて良質な雲母の一大産地だった。平安から江戸時代にかけて盛んに京都や大阪に運ばれ、ふすまや扇の装飾や和紙に練り込んで使われた。貴重品として地域の繁栄を支えたという。

 その雲母をちりばめた土鈴「きらら鈴」を作り続けて50年。三河地方の瓦土を使った「八ツ面焼」の窯元でもある。「きらら鈴」は明治時代初期、雲母を採掘していた作業員が事故で命を落とし、その慰霊のために作られたのが始まりといわれる。「八ツ面焼の鈴は音色が優しいのです」。素焼きの素朴な風合いと雲母の品のある光沢も見る者の心を和ませる。

 「八ツ面焼」はもともと酒やしょうゆのかめなど実用品に使われる焼き物だったが、父が開いた窯ではきらら鈴や地元の民話に登場する銀ぎつねの人形など民芸品を製作してきた。時代は高度成長期で家族旅行や社員旅行がブームとなり、三河地方にも関東や関西から大勢の観光客がやってきた。ホテルや土産物店ではこうした民芸品が飛ぶように売れたという。「当時、旅行は特別なことだったので、みんながその土地ならではのみやげを買…

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