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今週の本棚

養老孟司・評 『外来種は本当に悪者か?−新しい野生 THE NEW WILD』=フレッド・ピアス著

 (草思社・1944円)

動的な生態系保全は日常の「手入れ」

 よく考えずに、こうだと決めてしまっている。世間で論じられていることには、あんがいそれが多いのではないか。本書の主題である外来種問題も、その一つであろう。よそ者は生態系の純粋さを乱す悪者だ。おかげで地元の可憐(かれん)な生きものがいなくなる。それが一般の印象ではないだろうか。

 著者はさまざまな事例を取り上げつつ、この問題を吟味しなおす。多くの場所を訪れ、多くの人にインタビュ…

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